中国新聞


学校で排便 我慢ダメ
岩国の通津中 保健師ら招き学ぶ


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便通の大切さを説く保健師の桑原さん(左端)

 岩国市通津の通津中は十九日、地元の人たちを招いて専門分野の講義を受ける「平成沢瀉(たくしゃ)塾」を開いた。保健師や学校医の計三人が、便通の大切さを説き、全校生徒百五十一人が熱心に聞いた。

 五月に実施した校内アンケートで「学校で排便しにくい」と答えた生徒が約七割を占めた。このため、専門家にアドバイスを依頼した。

 市保健センターの保健師桑原由衣さん(27)が「便秘は頭痛やニキビのほか、腸閉塞(へいそく)など病気の原因になる」と説明。「我慢は体に悪い。トイレに行くのを恥ずかしがらないで」と注意を促した。

 三年重本翔平君(14)は「便秘で病気になると知って驚いた。我慢しないようにしたい」と話していた。

 同塾は、同市出身で通津地区に私塾を開いた陽明学者、東沢瀉(一八三二〜九一年)にちなんで名付け、二〇〇二年にスタート。講義形式で年二回開いており、これまで、地元に伝わる神楽の体験学習や、点字グループの手ほどきによる点字の勉強などに取り組んできた。(川井直哉)

(2006.7.20)


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