中国新聞


児童虐待相談は1230件
05年度広島県内 防止連絡会議で報告


 子どもの虐待防止に取り組む広島県内の関係団体の連絡会議が十四日、広島市南区の県広島こども家庭センターであった。市町や県警など五十一機関・団体から約六十人が出席。虐待の未然防止や早期発見に向けた連携強化を申し合わせた。

 県の担当者が二〇〇五年度に県内三カ所のこども家庭センターや広島市の児童相談所に寄せられた千二百三十件の相談状況を報告。件数は前年度より8・9%減ったが、過去十年間で二番目の高水準にあり「依然として深刻な状況」とした。

 相談の特徴として、実母による虐待が六割▽身体的虐待が五割▽虐待を受けた子どもの五割が就学前―などを挙げた。

 会議では「専門知識や技能を持った人材の育成が急務だ」「発達障害への理解を教育現場や家庭で広げる必要がある」などの意見が出た。(金刺大五)

(2006.7.15)


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