広島県教委 体罰や痴漢行為 広島県教委は十四日、体罰をするなどした教職員六人を懲戒処分にした。本年度に戒告以上の懲戒処分を受けた教職員はこれで十五人。ここ一年で処分がなかった月は、一、二、四月だけと常態化している。関靖直教育長は記者会見で「県民の公教育への信頼を著しく損ない遺憾。指導を徹底したい」と述べた。
関教育長はこの日の会議で、小笠原道雄教育委員長から「職責を自覚し、教職員の服務規律の確保に全力で取り組むように」と異例の指示を受けた。 他県の例なども参考に対策を探る考えを示した関教育長は「多くの教職員は一生懸命取り組んでいる。指導や研修を重ね、教職員の自覚を促していく」と強調した。 県内では十一日、県立福山誠之館高の男性教諭(43)が児童買春・ポルノ禁止法違反(児童買春)の疑いで逮捕されている。県教委は事実関係が確認でき次第処分する方針だ。 県教委が公表した懲戒処分の六人と処分理由は次の通り。 ◇県立廿日市養護学校の住吉浩校長(58)=減給十分の一、六カ月。今春の卒業式で国歌斉唱時に不起立教員がいたのに、虚偽報告をするなどした。 ◇県西部の県立高の男性教諭(40)=減給十分の一、一カ月。四月、二年生の男子生徒二人に体罰をし、うち一人が軽傷。 ◇県西部の県立高の男性教諭(38)=減給十分の一、一カ月。広島市中区で三月、県迷惑防止条例違反(痴漢行為)の疑いで現行犯逮捕された。 ◇県東部の県立高の男性技術員(36)=停職二カ月。庄原市で五月、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で摘発された。 ◇三原市立小の女性教頭(51)=戒告。尾道市で五月、乗用車を別の車にぶつけ現場を去った。 ◇安芸郡の町立小の男性教諭(43)=戒告。六月に六年生の男子児童をたたき軽傷を負わせた。 (2006.7.15)
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