中国新聞


8・6 学校でも集いを
広島市教委 小中校長らに通知


 広島市教委は、「広島原爆の日」の八月六日に平和を考える集いなどの開催に努めるよう、市立の二百三小中学校と広島養護学校の校長に通知を出した。犠牲者を慰霊する「平和記念日」としての意義を子どもたちに指導し、平和教育を一層充実してもらう狙い。(宮崎智三)

 二〇〇〇年度に市教委が実施した平和に関する子どもたちの意識調査で広島への原爆投下の年月日が正確に答えられた小学生が四割を切るなど、原爆に関する知識の低下が分かった。〇四年度から毎年、「(八月六日を)中心として」集いを開くよう各校長に求めてきたが、今年は「(八月六日に)焦点をあて」と表現を強め、より積極的な取り組みを促している。

 指導第二課によると、昨年は八月六日を登校日にして集いなどを開催した学校は十校前後。今年は日曜にあたり、地域の行事と重なるケースもあるものの、半数近くに増える見込み。

 八月六日には、家族と平和記念公園(中区)の平和記念式典に参列したり、合唱やボランティアとして参加する児童・生徒も多い。市教委は今後も、可能な限り多くの学校に実施してもらうよう働きかけを強める方針。

(2006.7.14)


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