05年度、岡山県教委調べ 中学生で大幅増 二〇〇五年度、岡山県内の公立学校に通う園児・児童・生徒が登下校中に不審者に遭遇した件数が千二百四十四件に上ったことが、県教委の調査で分かった。調査を始めた〇四年度に比べ百三十一件(9・5%)減ったものの、依然として子どもが身の危険や嫌悪感を感じている現状が浮き彫りになった。(加納優) 不審者の行為では「声掛け」が三百七十五件で最多だった。下半身の露出などの「変質行為」が三百六件、「つきまとい」が百八十九件、携帯電話での撮影などによる「嫌がらせ」が百四十件で続いた。 学校別では、高校生が六百七件で全体の48・8%を占めた。小学生が三百八十三件、中学生二百四十一件、幼稚園児十二件、養護学校などが一件。〇四年度との比較では、高校生が19・7%減、小学生が7・7%減だったのに対し、中学生が24・9%増と大幅に増えた。 県教委保健体育課は「依然として多くの子どもが危険にさらされている」とし、各学校に地域との連携強化や子どもによる安全マップづくりなどの対策を求めている。 (2006.7.6)
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