広島市中区のNPOが廿日市で調査 対策は巡回や防犯ベル携行 廿日市市内の公立小・中学生の保護者の九割以上が、わが子の安全に不安を感じていることが分かった。広島市中区の特定非営利活動法人(NPO法人)ひろしま生涯教育研究所がアンケート結果をまとめ、一日午後一時半から、同市下平良の文化ホールさくらぴあで開くフォーラムで報告する。(岡田浩一)
子どもの安全と安心に関するアンケートは五月、保護者五校二百人を対象に実施し、75%から回収した。地域の安全について、63%が「悪くなった」「少し悪くなった」と危機感を訴えた。安全への不安では91%が「非常に感じる」「ときどき感じる」とした。 さらに、86%が「地域内に危険な場所がある」と回答。具体的な場所(複数回答)は「近くの夜道」(37%)「登下校時の通学路」(25%)「塾や習い事の往復路」(13%)「公園や遊び場」(同)を挙げた。 子どもを守るために実施または検討している学校、地域の対策(複数回答)は、「地域の見回り」「不審者情報の連絡」「防犯ベルの携行」が50%を超えた。また、地域の不安を脅かす原因(複数回答)は「社会のモラル低下」(61%)「地域のつながりの薄れ」(34%)と続いた。 フォーラムでは、アンケートの分析のほか、「奪われる安全・安心への賢明な対処は」をテーマに、平野幸三・市教育長や広島県警OBで警備会社社長の大藤良治さんらが意見を交わす。無料。同研究所の斉藤清三理事長は「保護者とともに、地域力を高める道を探りたい」と話している。Tel082(511)5890。 (2006.7.1)
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