中国新聞


子育て支援本部設ける
広島市 横断的連携を強化


 広島市は十二日、安心して子どもを産み、育てる環境づくりを、医療や福祉、教育などの各部門が連携して総合的に進める「市子育て支援対策推進本部」を設置し、初会合を開いた。子育て支援に特化した庁内横断的な「本部」の設置は初めてになる。

 秋葉忠利市長を本部長に、助役二人、各局長、区長ら二十七人で構成。初会合では、秋葉市長が「子どもと親の立場に立ち、諸施策の連携を一層充実・強化するために設置した。全市を挙げて取り組もう」と指示した。

 二〇〇九年度までの五年間が対象の市新児童育成計画について、初年度となる〇五年度の取り組みを点検。本年度中に、緊急・重要度の高い課題を浮かび上がらせ、具体的対応策を盛り込んだ行動計画「パワーアッププログラム(仮称)」を策定する。

 このため、現在ある社会福祉審議会の児童福祉専門分科会に、市民らの臨時委員を加えた「子育て支援委員会(仮称)」を設け、市民の意見を施策に反映させる方針。個別課題への具体的な対応策は、関係部局の職員でつくるプロジェクトチームを対策本部の下に設置し、検討する。

 市は本年度、子育て支援推進のため、担当局長と担当部長を社会局に配置した。市民局や市教委、区役所などと連携しながら、縦割り行政による弊害が生じないよう総合的に取り組んでいく。(宮崎智三)

(2006.6.13)


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