福山市教委は7月から、園児や小中学生の保護者らを対象に、不審者情報のメール配信を始める。情報の共有化を図り、地域ぐるみで子どもを守る態勢づくりにつなげる。 市立の小中学校と幼稚園、市立と私立保育所の計263施設に通う子どもの保護者が対象。市教委は最多で4万人の利用者を見込む。さらに、こども110番の家など防犯活動に協力する住民も対象とする。 各学校や警察から寄せられた不審者情報の日時や場所、不審者の特徴や被害状況を、携帯電話やパソコンのメールで伝える。市教委や各校が保護者らにシステムを説明し、希望者が専用のホームページ(HP)でアドレスを登録する。保護者ら対象者以外への伝達は想定していない。 市教委によると、4、5月に寄せられた不審者情報は21件。従来は発生場所の近隣校に情報を伝えるか、市教委のHPで公開していた。市教委指導課は「学校側から保護者に情報が伝わるまで時間差が生じていた。メール配信で迅速に情報の共有化が可能となり、被害防止に役立てられる」としている。 広島県内では呉、東広島市教委などが、不審者情報を保護者らにメール配信している。(山本和明) (2006.6.9)
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