府中市教委がプラン策定 教員・保護者向け
府中市教委は「小中一貫教育推進プラン」を初めて策定した。二〇〇八年度から全市域で導入する小中一貫教育に関する理解を深めるため、冊子七千部を教員や保護者らに配布する。 プランでは、市内で導入する小中一貫教育を「九年間を通して、すべての子の可能性を最大限に伸ばす教育」と定義。効果として(1)小学校から中学校へのスムーズな接続(2)計画的、継続的な教育による生きる力の育成(3)児童生徒の把握と個性の伸長―などを挙げる。 運動会や文化祭の共同開催、テレビ会議システムを活用した小中合同授業など、これまでに進めてきた小中連携の取り組みを写真で紹介。変わりつつある学校現場の様子を伝える。 冊子はA4判六ページ。PTAや幼稚園・保育所の保護者対象の説明会などでも活用する。市教委教育推進課の池田哲哉課長は「小中一貫教育という言葉は浸透しつつあるが、中身についての理解はまだ十分とはいえない。府中市が目指す教育を積極的に伝えたい」と話している。(武河隆司) (2006.5.17)
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