中国新聞


府中市の不登校減る
昨年度、小中49人


 市教委「組織的に対応」

 府中市内の小中学校で二〇〇五年度の不登校児童・生徒が、前年度より十五人減の四十九人だったことが十日、市教委のまとめで分かった。調査を始めた一九九九年度(十九人)から五年連続で増加していたが、初めて減少に転じた。

 内訳は小学校十二人、中学三十七人。前年度と比べ小学校は一人、中学校は十四人減った。市教委は「不登校を学校全体の問題としてとらえ、組織的に対応したことが減少につながった」と分析している。

 市教委は〇二年度から進めている教育改革で、不登校対策を重要課題に挙げている。市教育センター内に適応指導教室を開設し、相談員を配置するなど子どもたちの心のケアに力を入れる。〇五年度は、担任教員と生徒指導主事らがチームを組んで、休みが続く児童・生徒の対応に当たった。

 市教委の坂本紀之教育部長は「不登校ゼロを目指して、引き続き全力で取り組む。昨年度の取り組みを検証し、効果的な対応策を全市に広げたい」と話している。(武河隆司)

(2006.5.11)


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