広島市人材センターの5700人登録
広島市シルバー人材センターは1日、児童・生徒を犯罪から守る「シルバー子ども安全見守りたい」を発足させた。約5700人の登録会員が、仕事の行き帰りや作業の合間に子どもたちに声を掛けたり、目配りしたりして市の進める「子どもの見守り活動10万人構想」に協力する。(林仁志) 「見守りたい」の名前は、子どもを危険な目に遭わさないとの決意と、「隊」をもじった。事務局は「会員が多く、就労形態も多様。仕事の場所も市内各所に及んでいるため、広域的な活動が可能」とアピール。子どもへのあいさつや、挙動不審な人物、車両に目を光らせるなど、それぞれができる範囲で防犯活動に取り組む。 この日は中区西白島のセンター本部で出発式があり、会員八人が作業着の胸に「隊員」用のワッペンを着けてもらった。早速、職員や市教育委員会、県警の防犯担当者に見送られて、仕事場に向かった。 会員の石田勝さん(66)=東区=は「幼稚園と小学二年の孫がおり、子どもを狙った事件が起きるたび、人ごとではないと思う。多くの人が力を合わせれば、効果は上がる」と力を込めていた。 (2006.5.2)
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