安全マップ県最優秀賞 安芸高田・小田小 住民パト 標語もキラリ
広島県の「地域安全マップコンクール」で最優秀賞を受賞した安芸高田市甲田町の小田小で「学童安全出発式」があり、本年度の取り組みが始まった。住民自治組織が中心になり、保護者も標語ポスターを作るなど、子どもを地域で守る活動の輪が広がっている。(中橋一誠) 十八日あった出発式には児童八十人のほか、地元の小原地域振興会や保護者、吉田署などから約八十人が参加。住吉二郎振興会長(71)は「子どもは地域の宝。自分たちで守ろう」と呼び掛けた。振興会製作の、のぼり旗を掲げパトロールに出発した。
同小では二〇〇四年末に振興会が下校パトロールを始め、〇五年度にパトロール隊が発足。昨年十一月には児童が大人たちと学校周辺を歩き、安全マップを作った=写真下。製作後、大人たちは危険とされた空き家の封鎖などに動いた。こうした素早い対応も最優秀の評価へつながった。 振興会の取り組みに「ここに住んでいるのを誇りに思う」と上則幸二郎PTA会長(42)。二月の受賞後、PTAは安全標語を記したテント生地のポスターを二十四枚作製。「地域の目 犯罪ふせぐ大きなちから」などの言葉が危険個所に光る。 高樋法明校長は「人の輪で守ってもらうのが一番の安全対策」と感謝。住吉会長は「自分たちの地域は自ら住みよくしていくのがまちづくり」と語る。 同市では吉田町可愛地域が国の「地域安全安心ステーション」のモデル地区になるなど、住民主体の安全なまちづくりは、市全域へ広がりを見せている。 (2006.4.20)
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