2市5町管轄 広島県が53年ぶり新設 山口県岩国児童相談所(堀江秀紀所長)が三日、岩国市の県岩国総合庁舎内に開所した。岩国、柳井地域の相談体制の強化と、利用者の利便性向上が目的。県内五カ所目で、新設は五十三年ぶりになる。 管轄区域は岩国、柳井市、周防大島、和木、上関、田布施、平生町の計二市五町。十一人の職員が、十八歳未満の子どもたちの虐待や発達障害、非行、不登校などの相談に応じ、カウンセリングや助言、指導、一時保護など適切な措置をする。 相談所は約三百五十平方メートルで、グループカウンセリング室や心理検査室、遊具を使って発達診断をするプレールームなどがある。 これまで岩国、柳井地域は周南児童相談所(周南市)が管轄していた。旧岩国市には職員三人が常駐し、旧岩国市と和木町を含む旧玖珂郡の相談に対応。柳井地域には職員がおらず、相談者は周南市まで出向いていた。 旧岩国市と旧玖珂郡の二〇〇四年度の相談件数は五百六件で、五年前の一・六倍に増えた。さらに、岩国に設置を望む声が多く、県は開設に踏み切った。開所式で堀江所長らが看板を除幕し、業務をスタートした。同相談所Tel0827(29)1513。(川井直哉) (2006.4.4)
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