廿日市市教委 携帯メールで保護者に 台風など災害にも備え 廿日市市教委は今月から、不審者情報を市立小、中学校の児童生徒の保護者へ携帯電話メールで一斉配信する連絡システムを導入した。既に五校が同様のシステムを独自に活用しているが、今回の導入で市内全二十九校の速報体制が整う。 昨年十一月の広島市安芸区の女児殺害事件などひん発する事件や、台風などの災害に備え、児童生徒の安全を守るのが目的。県警本部や県教委から入った不審者などについての警戒情報を、同市教委が各校に伝達する。 学校長は事件の発生場所などを考慮し、集団下校や保護者の送迎などの対応策を決定。事件、事故の情報に加えて、あらかじめメールアドレスを登録している保護者へ一斉配信する。 保護者が携帯電話の画面上の「確認ボタン」を押せば、読んだことが学校側に伝わる仕組みもある。近く各校で保護者のメールアドレスの登録作業などを開始する。システムの維持管理費は、地元医療機関などからスポンサーを募って賄う。 不審者情報はこれまで、各校の教職員が保護者一人ずつに電話するか、保護者間の連絡網を通して伝えていた。留守の家庭も多く、伝達に時間や手間がかかる欠点があった。携帯電話を使っていない保護者には従来通り、電話などで伝える。(岡田浩一) (2006.4.4)
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