広島市、出勤時に腕章着用など呼び掛け 広島市は、約一万二千人の職員に児童・生徒の見守り活動への参加を呼び掛けている。登校時の安全確保のため、出勤時に腕章を着用して通学路に立ってもらう。市全域での取り組みを目指して進める「子どもの見守り活動十万人構想」の一環。一人でも多く協力するよう、市は二十日に開いた子どもの安全対策推進本部の三部会合同会議で徹底した。(宮崎智三) 月末には、「みんなで守ろう 子どもの安全」と書かれた腕章を配布。自宅近くのバス停一つ分を歩いたり、登校中の児童・生徒に積極的にあいさつしたりして犯罪抑止にあたる。マイカー通勤の人は、そろいのステッカーを車に張って協力。不審な車や人を確認すれば、学校や警察に通報する。子どもを守る地域の機運醸成を図る狙いもある。 この日の会議では、対策本部事務局長の岡本茂信教育長が「腕章着用で職員にも対外的にアピールしてもらい、不審者の出現しにくい、安心なまちづくりを進めたい」と訴えた。職員への呼び掛けは、本部長の秋葉忠利市長が十三日付で局長や区長に依頼していた。 このほか、四月の組織見直しで、八つの区役所すべてに地域連携・安全推進担当課長を配置。小学校長との連絡会を定期的に開き、地域一帯の取り組みを強化する。 企業や大学、各種団体にも、見守り活動に協力してもらうため、専用のジャンパーを百枚単位で寄贈してもらうよう働きかける方針。シンボルマークは、市立大生が制作中で、近く公表する。 (2006.3.21)
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