中国新聞


選択制 全小学校に
広島県北広島町 07年度導入へ検討


 広島県北広島町の小、中学校の通学区域弾力化検討委員会は二日、千代田地区で実施する小学校の自由選択制を全町に拡大する方針を確認した。二〇〇七年度以降の導入を目指し、五月ごろまでに制度のあり方について答申をまとめる。

 委員会はPTA役員や大学教授など十六人で構成し、二月に発足。この日の会合で実質的な協議が始まり、「保護者に子どもを通わせたい学校の選択権を付与すべきだ」など賛成意見が多数を占めた。小学校の自由選択制について「保護者や地域の不安を招かない制度案にする」という方向性も確認した。

 委員会は二月、千代田地区を除く幼稚園、保育園の保護者からアンケートを取り、自由選択制に六割が賛成、反対は四割だった。

 今後は小学校の保護者にも実施する。町教委は「学校活性化が期待できる。委員会で十分議論してほしい」としている。(松田高志)

(2006.3.3)


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