昨年の広島県内不審者情報 県警が分析 HPで速報 子どもに声を掛ける不審者など、昨年一年に広島県警に寄せられた情報は、帰宅・下校時間帯に集中し、低学年の女児への声掛けが目立ったことが七日、県警の分析で分かった。十一月に広島市安芸区で起きた小一女児殺害事件もぴたりと当てはまる。不審者情報が重大な犯罪に発展する恐れもあるとして、県警は注意を呼び掛けている。 県警によると、昨年に県内であった中学生以下に対する声掛けなどの不審者情報は二百九十八件。うち地域別では広島市内が半数以上を占め、声掛けが62%と最多だった。一人でいる子どもを狙い「お菓子をあげる」「車で送ってあげる」と誘う例が目立った。 時間別では下校や塾などからの帰宅時となる午後三―五時台に集中。裏通りが狙われやすく、狙われたのは十歳以下が全体の62%、女子が77%だった。小一女児が下校中に声を掛けられ、殺害された安芸区の事件と合致する結果となった。 県警は昨年十二月からホームページ(HP)を活用し、不審者情報の速報などを発信している。井本雅之・減らそう犯罪情報官は「情報を参考に地域や家庭での取り組みに生かして」と呼び掛けている。http://www.police.pref.hiroshima.jp(松本恭治) (2006.2.8)
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