広島市 一対一態勢目指す 広島市は、小中学生の登下校時の安全を守る活動の協力者を市民十万人規模に拡大する。学校安全ガードボランティアや各種地域団体に加え、買い物や散歩する地域住民にも輪を広げ、児童・生徒一人を大人一人が見守る態勢づくりを目指す。六日、市子どもの安全対策推進本部会議の幹事局長会議(議長・山田康助役)で、「子どもの見守り活動十万人構想」を了承した。(宮崎智三) 構想によると、学校や周辺を巡回するガードボランティアは現在、約八千人いる。これを約一万六千人に拡大するとともに、自治会や町内会、防犯組合連合会、市青少年健全育成連絡協議会、市社会福祉協議会などのメンバーを含め、計三万人の協力者を確保する。 さらに、買い物や散歩など日常生活の中で協力してもらう市民約七万人を募る。合わせて十万人となれば、市立小中学校の児童・生徒約九万五千人に匹敵し、子ども一人の安全を大人一人が見守ることができる。 市は既に二万五千人分の腕章の作製を進め、そろいのジャンパー着用も検討している。今後、地域団体と緊密に連携している八区役所を軸に、市教委や学校の取り組みだけでは不十分な地域への浸透を進めていく。 市は七日の同本部会議で、十万人構想の推進を正式決定する。 (2006.2.7)
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