中国新聞


家など施錠 70%に向上
広島市安佐南区の「減らそう犯罪」アンケート


 二輪車盗は44.5%減少

 「減らそう犯罪」県民運動のモデル地区・広島市安佐南区で、家や二輪車の鍵かけについて住民アンケートをした結果、約70%が「かけている」と答え、二〇〇四年の調査より15ポイント増えたことが二日分かった。実施した「減らそう犯罪」安佐南まちづくり協議会は、運動の進展により意識が高まったとみている。(三浦充博)

 昨年十〜十二月、無作為に選んだ約三千五百人を対象に調査、約二千九百人から回答があった。

 鍵かけの質問は四項目で、〇四年に比べ、すべてがアップした。駐輪時の鍵かけは89・1%で19・4ポイント増▽駐輪時の二重ロックは40・9%で8・4ポイント増▽外出時に家の施錠は68・1%で16・4ポイント増▽就寝時の施錠は73・5%で15・0ポイント増となった。すべてを集計すると、鍵をかけていると答えた割合は15・1ポイント増の68・5%だった。

 広島北署によると、管内での一年間の二輪車盗は、県民運動が始まる前年、〇二年のバイク六百五十三件、自転車七百六十九件の計千四百二十二件だったのが、〇五年はバイク二百三十九件、自転車五百五十件の計七百八十九件。44・5%減になり、同署は鍵かけが徹底した効果とみる。

 同協議会の水山芳徳事務局長は「防犯意識向上の表れ。さらにPRを進めていきたい」と話していた。

(2006.2.3)


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