尾道・因島両署 教職員と情報交換も
尾道、因島両署は二十六日、交番や駐在所などに勤務する警察官が、児童の下校時に合わせて管内の小学校に立ち寄る取り組みを始めた。県内の警察署では初の試みで、通学路の警戒や教職員との情報交換を強め、子どもの安全を守る。 両署管内の小学校計三十三校を対象に、十八交番・駐在所に勤務する総勢約六十人の警察官を交代で動員する。一日一回、低学年の下校時に学校へ立ち寄り、各校に配った巡回用の「警ら表」に日時や名前を記入。教職員も警察官に伝えたい連絡事項を書いておき、情報の共有に役立てる。 この日、同市美ノ郷町の三成小には尾道署員六人が訪問。警ら表に記入した後、校庭に集まった一、二年生約百人と「知らない人にはついていきません」など五つの約束を確認した。その後、校門前に立って集団下校する児童を見送った。 同小の平盛幸宏校長は「警察官の姿が見えるだけでとても心強い。地域で気になることがあった際も直接、相談できるようになった」と歓迎していた。(榎本直樹) (2006.1.27)
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