広島県コンクール、2ヵ月半で応募96点 高まる関心 浸透に期待
県子どもの犯罪被害防止対策プロジェトチームが企画する「地域安全マップコンクール」に、県内の小中学校などから多彩な作品が寄せられている。子どもが狙われる事件が増加し、関心が高まっているためとみられる。一方で、活動が熱心な地域の応募が集中する傾向もあり、マップづくりの幅広い浸透を呼び掛けている。(加納亜弥) 模造紙一面に描いた路地に、児童生徒が地域を歩きながら危険場所を撮影した写真などを張ってある。「電信柱の落書きは地域が無関心な証拠。危険!」「散乱したごみ。みんな気に掛けていない場所」などのメモも添える。 開始から二カ月半で広島市や福山市の小中学生などから九十六点が寄せられた。子どもたちが危険察知の力を高めるだけでなく、参加した住民が、空き家を整備したり落書きを消したりするなど、環境がよくなったケースもあった。 広島市の女児殺害事件以降、マップづくりは広がっているという。しかし、都市の住宅地に偏るなど地域によって差もあり、同チームは「学校を中心に地域と子どもが一丸になり犯罪発生場所を考える過程は、他地域への参考にもなる」とマップづくりをいっそう広げることにしている。 入賞作は二月ごろ表彰。 (2006.1.14)
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