中国新聞


広島市内全小で危険個所マップ作成へ
市長表明 年度内に通学路把握へ


 広島市安芸区の小一女児殺害事件を受け、市内の百四十の市立小学校が年度内に通学路の危険個所マップを完成させる。秋葉忠利市長が十日の記者会見で明らかにした。

 秋葉市長は「十二月に設置した子どもの安全対策推進本部で検討を進めている。本年度中に全小学校で通学路の状況が把握できる新たなマップをつくる」と説明した。

 推進本部は、登下校、通学路整備、公園・遊び場の三つの部会で課題を整理し、年度内に安全対策の中間報告をまとめる予定。施策の一部は新年度予算案に反映させる。

 秋葉市長はまた、七十五の小学校が実施している集団登下校をどうやって長続きさせるかが大きな課題との見解を示し、「通学の見守り活動の中心として、八千人が登録している学校安全ガードボランティアのほか、市の公用車活用なども検討したい」と述べた。(滝川裕樹)

(2006.1.11)


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