07年度にも広島市教委 広島市教委は早ければ二〇〇七年度から、市独自の小中学校の教育課程「ひろしま型カリキュラム」を市立小中学校に段階的に導入する検討を進めている。市教委が設けた「学校教育のあり方検討委員会」が二十八日、言語と数学を一体的に学ぶ新教科の導入▽小学五年生からの英語科▽小中学校九年間の学習を二期に分ける「4・5」制導入―の三点を柱とする方向性を固めた。(宮崎智三) これまでの検討委の論議によると、新教科は国語と算数・数学の発展的内容を一つの教科で総合的に学ぶ。小五から導入し、言語や数理に関する知識や技能を日常生活で活用する能力(原理運用能力)を育成する。 英語科は、小五〜六年は学級担任による指導を基本に年七十時間(週二時間相当)を確保する。中一〜三年は年百四十時間とする。 「4・5」制は小学校六年、中学校三年の枠組みは変えないものの、国語や算数の授業を増やすなどで基礎を徹底する前期四年間と、思考・表現力を発展させる後期五年間に学習内容を分ける。 これらにより、学年が上がるにつれ学力の二極化が深刻化するなどの課題の克服と、国際平和文化都市を担う人材の育成をめざす。 検討委は市民意見も踏まえて来年三月に最終報告をまとめる。市教委は早ければ〇六年度にカリキュラム作成、構造改革特区申請を経て、〇七年度から数年間、モデル校で試行。課題や成果を整理して全市普及を目指す方針だ。 (2005.12.29)
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