メール登録 12月6倍 ひろしまこども夢財団 広島市の女児殺害事件後、ひろしまこども夢財団が子どもを狙った不審者の情報などを携帯電話のメールで即時流す「Kids情報送信サービス」への登録者数が急増している。十二月だけで千五百九十人で、統計を取り始めた昨年以来、最高の伸び率を記録し危機感の高さを示している。
同財団が二〇〇二年から始めたサービスは、県内で十二歳以下の子どもを持つ保護者など、子育てに関する情報を必要とする人が対象。二十七日現在、一万二百十三人が登録している。昨年五月以降は、入学式を控え増える月などを除き月平均二百七十件が登録していたが、事件後の十二月に入り、登録は約六倍に増えた。 同財団によると、十二月初旬に利用者対象に実施したアンケートでは、回答した二千二百二十一人のうち86・4%を占める千九百十九人が不審者などの防犯情報の配信を希望。事件以降、塾や児童館の関係者や地域ボランティアたちの登録も増えたという。 メール送信内容は、不審者の声掛け▽防災情報▽感染症発生情報▽イベントガイド―など。特に不審者情報は、県警が把握した事案を、手口や口調なども織り交ぜながら発生直後に紹介。地域別に送ることもできる。昨年十一月からは廿日市市など四市が、県警を通さず独自に集めた情報を直接登録者に送るなど、情報の入手先も増やした。 「手口などを詳しく知らせることで防止に役立つ」と同財団。ホームページ(HP)から登録できる。http://www.yumezaidan.or.jp/ (加納亜弥) (2005.12.28)
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