児童が安全マップ作製 福山の手城小 広島市安芸区の小一女児殺害事件などを受け、福山市南手城町の手城小(湯木徹校長)は二十三日、地域安全マップの作製教室を開いた。児童や保護者に、福山大の学生やスクールガード・リーダーも加わり、通学路の危険個所を調査した。
同校の呼び掛けに、児童三十一人と保護者二十二人が参加した。それぞれ五グループに分かれ、学校西側の半径約一キロ内にある公園や駐車場、住宅街などを調べた。児童のグループには、福山大で犯罪心理学を学ぶ学生五人が付き添った。学生は「入りやすく見えにくい場所を探そう」とアドバイス。児童らは「大きな木の下は暗い」「車の向こうが見えにくい」など、現場を確かめながらメモを取った。 児童と保護者は、学校に戻って縦〇・八メートル、横一メートルの模造紙に見つけ出した危険個所を記入。撮影した写真を張り付けてマップを完成させた。マップは一月の始業式で全校児童に披露し、校内に掲示する。 四年生の山本優さん(10)は「通学路では遊んでばかりだったけど、注意して見ると危ない場所がたくさんあった」と実感したよう。十月から同校で安全対策を指導するスクールガード・リーダーの木山康則さん(62)は「子どもを守るには、保護者の協力が必要。登下校の安全対策を家庭でもじっくり話し合ってほしい」と語っていた。(山本将克) (2005.12.24)
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