来年度20校試行 小中学校に段階導入 広島市教委は、来年度から市立小中学校に二学期制を段階的に導入する方針を決めた。初年度は二十校程度で試行し、二〇〇七年度から本格実施する。二十六日に開く教育委員会議に提案する。 市教委によると、二学期制の導入で、定期テストや始業・終業式の回数などを減らし、授業時間や教育相談など教師と児童・生徒が触れ合う時間を増やすことができる。また、一つの学期を長くすることで授業や行事の組み立てに幅が広がり、弾力的な学校運営ができるとしている。 四月から九月下旬〜十月上旬を前期、以降を後期とする。夏休みは従来通りだが、数日間は秋休みに振り分けるなどの運営はある程度、各校の判断に任せるという。 来年度は各区で参加する小中学校を募る。一年間の試行で問題点を整理する。 市は市立学校の管理規則で小中学校を三学期制と定めている。二学期制を先行導入しているのは併設型中高一貫校として別扱いの安佐北中。また市立高校では安佐北、基町の二校と市立工業の定時制が導入している。 広島県教委によると、県内では東広島市と神辺町が全小中学校で、安芸高田と竹原の両市が小中学校の一部で、三次と三原の両市が中学校の一部で、それぞれ二学期制を導入している。(滝川裕樹) (2005.12.23)
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