「黄色バンド」は助けてサイン 広島中央署、児童に配布へ
自分の身を自分で守ろう―。広島中央署は小学校児童が不審者から声を掛けられるなどで身の危険を感じた際、リストバンドをつけた腕を上げて周囲に知らせる「おまもりバンド」を作った。冬休みを前に管内の全小学校の児童に配る。 伸縮性のある布製リストバンドは鮮やかな黄色で、幅約七センチ。左手首につけ、不審者から声を掛けられたり連れ去られそうになったりしたら、左手を上げて助けを求める。大声を出せない、防犯ブザーが作動しないなどの場合でも、周囲の大人が黄色を目印に即座に発見できるよう、同署が広島市の女児殺害事件を機に発案した。 小学校の終業式にあわせ、計八千四百三十人に一斉配布する。同署は「子どもに異常事態を察知できる能力を植え付けると同時に、犯罪抑止の効果も期待したい」と話している。(加納亜弥) (2005.12.21)
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