中国新聞


365日 児童見守れ
地元タクシー 走る「110番」に


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通学路で下校中の子どもたちを見守るタクシー

 広島市安芸区の女児殺害事件を受け、市内のタクシー事業者が子どもの下校時の安全を見守る活動に取り組んでいる。つばめ交通(東区)は、大きく見えやすい防犯ステッカーを車体に張り、個人タクシーも協力を始めた。(中野裕介)

 ステッカーは、縦七十センチ、横百五十センチで「こども 110番」と表記。子どもの目線に合わせ左右の後部ドアとトランクの高さ約一メートルの場所に張った。同社のシンボルであるツバメのイラストも描いた。所有する全百台に張る。車庫がある東区牛田本町と広島県府中町周辺にある八小学校の平日の下校時間に合わせ空車のタクシーが付近を回る。

 「三百六十五日、走っているタクシーを防犯に生かしたい」と山内恭輔社長(50)らが八小学校に提案。学校側も承諾し、下校時間などを伝えることにした。

 広島南防犯組合連合会仁保支部の依頼で、個人タクシーを営む太田晴三さん(71)=広島市南区=も「防犯パトロール実施中」と書いたステッカーを張り、仁保地区の公園などを見回る。県タクシー協会の宅重三十三事務局長は「地域と連携した活動の輪が広がってほしい」と話している。

(2005.12.20)


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