中国新聞


140ヵ所に見守りボード
広島市安佐南区で住民が「宣言」


通学路にある公園に設置された宣言地区を示すボード

 広島市安芸区の女児殺害事件を受け、「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動のモデル地区、広島市安佐南区の住民らが十四日、「子ども“みまもり”活動宣言」を発表、区内の通学路点検や宣言ボードの設置を始めた。二十日までに百四十カ所に設置する。(森田裕美)

 緑井小であった宣言式には、一、二年生と保護者、地域安全推進指導員ら関係者計約四百人が出席。緑井学区防犯組合の光田タ会長が「地域全体で、子どもを温かく見守る活動、子どもの身を守る活動を行っていく」と宣言した。

 続いて、二年金村歩美さん(8)と小崎太壱君(7)が「知らない人についていかない」など五つの約束をして「私たちも自分や友達の安全を守るのでこれからも見守ってください」と呼び掛けた。

 指導員らは早速、通学路にある公園に宣言地区を示すボードを設置、危険な場所がないか点検もした。「減らそう犯罪」安佐南まちづくり協議会の大向龍視会長は「地域が自らの力で子どもを守る活動をしていることを宣言することで、犯罪を抑え込みたい」と力を込めていた。

(2005.12.15)


子育てのページTOPへ