子ども読書 月1冊計画 広島市教委、2010年度まで 広島市教委は「子どもの読書活動推進計画」をまとめた。五年後の二〇一〇年度を目標に、市立小中高校のすべての児童と生徒が、少なくとも月一冊以上の本を読むことを目指す。(滝川裕樹) 計画は、学校や地域、家庭の複合的な取り組みを提言した。重点施策として、各校で読書活動の年間指導計画を作成▽図書館、公民館のお話し会や読み聞かせボランティアの拡充▽学校図書の整備―などを挙げている。 学校現場の具体的な取り組みとしては、全小中学校で授業前の朝の読書活動を原則として毎日続けるよう指導。より活字離れが目立つ高校では、読書内容を基に生徒が議論する授業を増やす。 市教委によると、毎日朝の読書活動に取り組んでいるのは本年度、全市立小百四十校のうち十一校だけ。また〇四年度の調査では、一カ月に一冊以上の本を読む割合は小学五年が88・3%、中学二年は71・0%、高校二年は56・8%だった。 市教委生涯学習課は「100%達成は困難かもしれないが、読書は欠かせないと子どもに思わせるよう、何とか習慣付けたい」と話している。 「子どもの読書活動推進法」が制定された〇一年以来、自治体に各種の取り組みが広がり、市も今回、その一環で基本計画をまとめた。
(2005.12.14)
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