中国新聞


福山市が子の防犯委
行政・地域・警察 連携へ


 福山市は九日、市内各地での防犯活動を推進する常設委員会を、年内にも発足させる方針を決めた。広島市安芸区の小一女児殺害事件を受け、市、地域、警察の三者が連携し、通学路の安全対策などを推し進める。近く市の関係課が集まり、委員会の参加メンバーや初会合の日程を決める。

 市議会定例会の本会議で、羽田皓市長が答弁で明らかにした。市民部によると、委員会は、市青少年課や市教委指導課、地域の防犯団体、福山東、西、府中署などで構成したい考え。

 常設委員会として定期的に会合を持つことを前提に、子どもの安全対策を主なテーマとする。不審者情報の共有化や効果的な防犯・安全対策などについて議論し、施策や地域の取り組みに反映させていく。

 市は女児殺害事件直後の十一月二十四日、防犯にかかわる課長会議を開催。十九人が参加し、事件後の対応と未然防止策、地域連携の三項目を協議した。

 市のパトロール車七台で防犯の広報活動を実施することや、地域住民への児童の登下校時間の周知、警察との情報交換などを確認。会議後、市内部で「市、地域、警察の三者で継続的に話し合う場が必要」との提案があり、委員会の設置を検討していた。

 市民部の北村仲夫部長は「組織の枠を超えて連携を図り、子どもを守る地域の防犯力を高めていきたい」としている。(山本将克)

(2005.12.10)


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