中国新聞


登録保護者に不審者メール
広島県海田町、小中全校導入


 広島県海田町が、町内の六つの小中学校全校で不審者情報を保護者に電子メールで伝えるシステムを年明けにも導入する。来年度に計画していたが、隣接する広島市安芸区で起きた小一女児殺害事件を受けて、前倒しを決めた。

 町内には小学校四校、中学校二校があり、児童、生徒が約二千六百人いる。県教委から不審者情報を受けた町教委が、各校に連絡。学校はサーバーに登録した保護者にメールを一斉送信する。登録するかどうかは、保護者に委ねる。費用は六校で年間計約二十万円。

 広島市安芸区の事件では、町教委に発生当日の二十二日午後五時五十分ごろ、県教委から連絡があった。各校の電話連絡網で注意を呼び掛けたが、二十三日になった家庭もあったという。

 町教委学校教育課は「連絡の遅れを指摘する声が保護者らから寄せられ、迅速に対応した。多くの保護者の登録を求めたい」と話している。(桜井邦彦)

(2005.12.6)


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