広島県と県警 カメラで常時撮影 広島市安芸区の女児殺害事件など、凶悪事件から子どもを守るため、広島県と県警は来年度、緊急通報や防犯カメラなどの機能を併せ持つ「スーパー防犯灯」を導入するため、予算化などの検討を始めた。 スーパー防犯灯は「街灯緊急通報システム」とも呼ばれている。防犯用の街灯に付いている緊急通報用のボタンを押すと、直接県警本部の通信指令室などに通報できてマイクを通して会話できる。また、ブザーが鳴って赤色灯も回転し、周囲に異常を知らせるとともに、常時作動している防犯カメラが周囲の様子を撮影する。 警察庁などが全国で導入を進め、中国地方では、すでに岡山市や下関市などで設置されているが、広島県内では初めて。藤田雄山県知事らが二日、子どもを犯罪被害から守る取り組みを強化する緊急アピールを発表した際にも、片岡義篤・県警本部長が、街頭の防犯設備の充実に言及していた。 県警は、通学路や公園など、子どもがよく利用する場所への設置を想定しており、「もっとも効果的な場所の選定を検討したい」としている。 (2005.12.6)
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