廿日市市、29校に設置へ
廿日市市のすべての小中学校に防犯カメラと赤外線センサー設置を計画していた同市教委は二十一日、玖島小で最初の取り付け工事を終えた。昨年から市内で児童や生徒の安全を脅かす事件が相次いだためで、年度内に合併したばかりの旧大野・宮島両町を含めた全二十九校に整備する。 各校の正門や通用口などにビデオカメラとセンサーを設置し、人が通ると職員室でブザーが鳴り、教職員が画面で確認する仕組み。まず旧佐伯町・吉和村の小規模校から設置を開始した。玖島小ではこの日、モニターと回線を接続して作動状態をチェックした。 二十二日は吉和小でも取り付け、今後、中心部の大規模校などにも順次、導入する。総費用は約四千七百万円。 市内では昨年十月の女子高校生と祖母の殺傷事件に続き、三月には小学校への連続脅迫状事件も発生、警備員を校門前に置くなど警戒を強めている。林勝巳・市教委教育部次長は「設備を有効活用し、子どもの安全確保に役立てる」としている。(藤井良章) (2005.11.22)
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