福山「スクールガード・リーダー」始まる ■防犯対策、点検や指導 県警のOBが小学校を巡回し、防犯対策をアドバイスする「スクールガード・リーダー」の派遣が、福山市内で始まった。地域ぐるみで学校の安全体制を整えていく国の事業。来年二月二十八日までに全七十二校を回り、プロの視点で安全管理を教育現場に促す。 県は二十五日までに、スクールガード・リーダーに県警OBの四人を委嘱した。地元の治安情勢に詳しい備後地域での勤務経験者か、地元在住者を中心に県警が推薦した。 四人は分担して一日二校を訪問。校内の施設や防犯対策、児童の登下校の環境などを点検し、危険な個所や問題点があれば学校側に指導、助言する。状況に応じて、教員や地域の防犯ボランティアを対象とした研修なども行う。 さらに、各校が設けた緊急対応マニュアルや行動手順もチェックし、万一の備えを強化する。今後は四人と県教委、福山市教委の担当者が情報交換を図る連絡協議会も、月に一回程度開いていく。同市教委指導課は「実効性のある安全体制を整えるためのノウハウを学びたい」としている。 国の推進事業は、広島市中区の幟町中学校区も対象。県警OBが小、中学校などに常駐して児童らの登下校を見守ったり、防犯ボランティアの指導をしたりする。県は、福山市内でスクールガード・リーダーの活動を重点的に行うモデル地区の指定も検討している。 (2005.10.26)
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