廿日市の10施設 さすまたなど訓練 廿日市市阿品台地区の小中高校や大学、幼稚園、保育園の計十施設がすべて参加した不審者対応講習会が二十二日、地区内の日本赤十字広島看護大(阿品台東)であった。子どもの安全を脅かす事件が市内で相次いだのを受けた初の試み。一万人余りが暮らすベッドタウンの文教施設が、防犯対策で連携した。 同大の呼び掛けで、教職員や保母ら約七十人が出席。廿日市署員が住居侵入など同地区に最近目立つ事件の特徴を説明し、「とにかく早い通報を」と要請した。 続いて県警本部の逮捕術師範が講師を務め、さすまたを使った不審者撃退法を実地に講習した。初めてさすまたに触ったという保母の一人は「いざという時に、どこまでできるか…」と自信がない表情も浮かべていた。 同大の稲岡文昭学長は「文教施設は地域に開かれた交流センターの役割もある。今後も連携し、知恵を絞っていきたい」と話した。 (2005.8.23)
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