中国新聞


体験学習など県境越え連携
大竹・岩国市教委


 10月に小学生向け合宿

 大竹、岩国両市の教育委員会が、県境を越えて連携し、生涯学習などの分野で事業を共催していく方針を決めた。第一弾として十月八、九日、小学生対象のアウトドア体験合宿を開く。

 両市教委は毎年、それぞれ夏休みの工作教室や星空観察などを開いてきた。ノウハウを持った人材が限られる中、経費削減にもつながることから連携を進めていく。

 体験合宿は一泊二日で、大竹市の三倉岳や弥栄湖でロッククライミングやカヌーに挑戦。翌日に岩国市で錦帯橋架け替えにまつわる苦労話を聞いたり、国の天然記念物シロヘビを見学したりする。郷土料理も味わえるスケジュールを組み、九月から参加者を募る。

 広島、山口両県教委によると、県境をまたいだ市町村教委の連携事業は過去に一件ずつ把握しているだけで、体験合宿の成果を踏まえて今後の共催事業の内容を検討していく。磯野恭子・岩国市教育長は「願ってもないこと。これからも輪を広げていきたい」と意気込む。長門俊雄・大竹市教育長も「人材を生かすためには広域連携は欠かせない。機会があれば隣接する山口県の和木町や美和町との連携も考えたい」としている。

(2005.8.20)


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