中国新聞


安全マップ皆で作ろう
地域防犯へ広島県がセミナー


 広島県の「子どもの犯罪被害防止対策プロジェクトチーム」は二十一日から、大人たちに地域の安全マップ作りを指導するセミナーを県内各所で開く。地域の防犯リーダーを育て、子どもの安全な環境づくりにつなげようという取り組み。地域ぐるみで防犯意識が高まることを期待している。

 受講者がマップ作りの指導法を学んだ後、グループで地域を歩き、犯罪の起きやすい場所を調査。結果を基に、実際にマップを作る。既に研修を受けた地元の大学生が、ボランティアで指導役を務める。二十一日に可愛小(安芸高田市)で第一回があり、今月は呉市と広島市安佐南区でも予定している。

 昨年度は、廿日市市の女子高生殺害事件をはじめ子どもが被害者となる犯罪が多発。本年度も県内の不審者情報は七月末までで二百七十四件に上り、昨年度の三百六十件を上回るペースで推移している。参加した大人が指導し、子どもたちが地域を実際に歩いてマップを作ることで、自分で安全を守る力を養う狙いもある。

 九月以降に開くセミナーの受講者を募集している。無料。定員はいずれも六十人で、開催地以外からの参加も受け付ける。同チームTel082(513)2761。日程は次の通り。

 九月十七日、亀山公民館(広島市安佐北区)▽十月十五日、東小(福山市)▽十月十六日、川上公民館(東広島市)▽十一月二十七日、廿日市市役所

(2005.8.17)


子育てのページTOPへ