中国新聞


大学進学率が過去最高
広島県内2005年度の学校基本調査


 ▽53.6%で全国4位

県内の進学率の推移

 広島県内の二〇〇五年度の大学・短大進学率は、過去最高の53・6%になったことが十日、文部科学省の学校基本調査(速報)で分かった。〇四年度に比べて2・3ポイントアップし、全国平均の46・1%を大きく上回っている。

 今春の公私立の高校卒業者の総数は二万八千三百二十二人で、うち一万五千百八十一人が大学・短大に進学。進学率は、これまで最高だった一九九八年の52・4%(全国二位)を上回った。全国の都道府県では京都府、兵庫、奈良県に続き、東京都と並ぶ四位となる。

 逆に、専門学校や予備校入学者は七千四百八十二人の26・4%で、1・7ポイントダウン。就職者数は三千七百二十人の13・1%で0・4ポイント下がった。フリーターなど一時的な仕事に就いたのは二百六十四人で、前年度より八十六人減った。

 大学・短大への進学率のアップについて県教委は「学力向上、進路指導の成果に加え、少子化により、大学に入りやすくなった面もある」と説明している。

 一方、不登校の児童、生徒の割合は昨年度、小学校で0・43%(全国平均0・32%)、中学校で3・12%(同2・73%)。都道府県別の順位は、小学校で前年度の全国四番目から八番目に、中学校では前年度の三番目から七番目になった。

 小、中学校の本年度の児童、生徒数はともに過去最少を更新。小学生は前年度より三百六十五人減り、十六万六千二百十七人。中学生は千百三十九人減り、八万三千五百四人となっている。

(2005.8.11)


子育てのページTOPへ