地域に合わせ改革推進 出雲市は二十一日、地域事情を踏まえた教育改革の進め方を検討する出雲版「中央教育審議会(中教審)」を設けた。文部科学省によると、教育行政をめぐる自治体の審議会設置は全国的にも異例という。 市役所であった初会合で、西尾理弘市長は「新時代の教育行政は、従来の中央集権的なシステムでなく、分権自治の形で考えていかなければならない」と趣旨を説明。小中学校の運営に対する地域支援▽地域の文化、スポーツ、生涯学習活動―の在り方などを諮問した。 審議会のメンバーは、現役や元の教育委員、地元小学校の学童クラブ、市民団体の関係者ら二十人。今後一年間、月一回程度の全体会と「学校運営」「地域交流」の二部会で審議を重ね、年内にも中間答申を示す方針。 文科省初等中等教育企画課は「教育は地域と現場の考えが基本。自治体でより良くする可能性を模索する新しい試みで、成果に注目したい」としている。 (2005.7.22)
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