浜田市、さばき方や効果解説 島根県内最大の漁業基地・浜田漁港のある浜田市は七日、同市瀬戸ケ島町の県水産試験場で若いお母さんに魚料理に親しんでもらう研修、実習会を開いた。子育てを支援する「食体験」事業の一環で、市内五幼稚園の保護者七十五人が参加した。
研修会では、同試験場利用化学グループの井岡久・科長が浜田漁港で水揚げされる魚について解説。「魚や海藻は、血液をきれいにしたり、神経の働きを良くしたりする効果があり、日本人の食生活に欠かせない。子どもを魚好きにできるかどうかはみなさん次第」と話した。 希望者二十五人による実習では、井岡科長が魚料理の出来を左右する包丁の研ぎ方から指導。脂の乗ったアジで、刺し身、酢じめ、開き干しのさばき方を教えた。頭部に切れ目を入れて内臓を頭部と一緒に取り出したり、魚を立てるようにして背びれを落としたりするコツを披露すると、参加者から「なるほど」と驚きの声が漏れた。 四カ月の女児をおぶって実習した同市長沢町の上国真由実さん(34)は「切り身のパックを買うことが多かった。コツが分かったので包丁を研いでもらい、自分でおろして家族に食べさせたい」と話していた。 (2005.7.8)
|