児童相談所や警察 昨年一年間に十八歳未満の子供が虐待を受けて死亡し警察が事件処理した四十九件(五十一人)のうち24・5%に当たる十二件(十四人)は、事件発生前に児童相談所や警察など関係機関が虐待を把握していたことが三十日、警察庁の追跡調査で分かった。 十二件のうち五件は家族の反発などで児童の保護などが行えず、別の六件は施設入所が解除され家庭に戻った際に虐待死事件が発生していた。施設内が一件あった。 同庁が昨年行った前年の調査に続き、虐待死の予兆を生かせていない現状があらためて浮き彫りになった。 十二件のうち四件は市町村で、関係機関による虐待防止対策の協議会が対応を検討、うち一件には警察も参加していたが死亡を防げなかった。 (2005.7.1 共同通信)
|