青少年白書 職業観にも落差 南野知恵子少子化対策担当相は二十一日午前の閣議で、二○○五年版「青少年の現状と施策」(青少年白書)を報告した。それによると、自分の父親や母親の人生について「生きがいのあるものだ」と感じている青少年は、16%前後と六人に一人にとどまっている実態が明らかになった。 仕事に就かず学校にも行かない「ニート」と呼ばれる若者が増加する中、学生・生徒や無職の青少年で過半数の52・9%が「希望の仕事があれば働きたい」と回答。これに対し、親の52・6%が「多少希望と違う仕事でも働いてほしい」と望み、親子間で職業観の落差も浮き彫りになった。 白書には、全国の十五−二十九歳の青少年とその親、それぞれ七千五百人を対象に一−二月に実施した調査結果を盛り込んだ。青少年に「親の印象」を聞いたところ(複数回答)、「父」に関しては「私に対してやさしくあたたかいほうだ」が46・2%、「母」の印象は「私にはいろいろなことを話すほうだ」が54・8%でトップだった。 「父」の人生をみて生きがいがあると感じている人は16・7%、「母」の人生に対しては15・5%にすぎなかった。 (2005.6.22 共同通信)
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