中国新聞


不登校が5年連続減
福山市教委 2004年度、558人


 相談員派遣など奏功

 福山市立小中学校で二〇〇四年度、不登校になった児童・生徒は計五百五十八人で、二〇〇〇年度以降、五年連続で徐々に減少していることが二十日、分かった。市教委は「専門職員による生徒一人一人のケアに力を入れてきた成果の現れではないか」としている。

 同日の市議会本会議で市教委が明らかにした。病欠を除いて年間三十日以上、学校を欠席したケースの累計で、〇四年度は二月に合併した旧沼隈町分も含めて算出した。

 不登校の児童数は、〇三年度比八人減の百三十一人。生徒数は同三十四人減の四百二十七人だった。中学進学時に急増する傾向があり、理由は非行やいじめなど多岐にわたっている。全体に占める不登校の児童・生徒の割合は、児童が0・53%、生徒が4・08%で、この五年で最も低かった。

 市教委は一九九六年度に、市立中に不登校対策の専門職員を派遣する独自の「スクールカウンセリングプロジェクト」を開始。学校内の教室で、児童や生徒の相談を受けたり、補習授業を実施したりして登校を促している。複数の小中学校が県教委の指定を受け、連携して不登校対策に取り組んでいる校区もある。

(2005.6.21)


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