昨年度最多64人 市教委「深刻な状況」 府中市内小中学校の二〇〇四年度の不登校児童・生徒は、過去最多の六十四人だった。〇三年度と比べ十人の増加。一九九九年度の十九人から右肩上がりの状況が続いている。 内訳は小学校十三人、中学五十一人。中学校での増加が目立つ。〇四年四月に旧上下町と合併し、児童・生徒数が増えたことも一つの要因だが、市教委は「全市的に不登校の比率は高く、深刻な状況が続いている」と認識する。 市教委は〇二年度から教育改革を進めている。同時に増加している不登校対策は大きな課題の一つ。市教委は市教育センター内に適応指導教室を開設したり、中学校にカウンセラーを配置するなど子どもたちの心のケアを中心に対応している。 〇四年度の不登校児童・生徒六十四人のうち、約四割の二十四人が四月現在、学校に復帰したり、保健室に通学したりする「改善の兆し」もみられるという。しかし、不登校増加の歯止めには至っていない。 今後、五日間程度休みが続いた場合には担任教員と生徒指導主事らを中心としたチームを編成して対応に当たるなど、抑止に向けた取り組み強化を各校に呼び掛ける。 (2005.6.17)
|