山口市、全16園に設置 ボタン一つで一一〇番できる非常通報システムを、山口市内の市立幼稚園と保育園の全十六園に取り付ける。不審者の侵入対策として市と市教委が計画し、六月中に運用を始める。個別に付けるケースはあるが、自治体でまとまっての導入は珍しい、という。 システムは、職員室に一カ所ある非常ボタンを押すと、電話回線を通じて一一〇番。同時に、あらかじめ録音している幼稚園の名称や住所などの情報が自動的に再生され、県警通信指令課に流れる。 さらに、一一〇番すると、園内の警報ランプが点灯して非常ベルが鳴るほか、通信指令課から幼稚園に確認の電話が入り、職員らが現場の様子を伝える。事業費は計四百八十六万円。 市教委教育総務課の徳永雅典課長は「幼児や女性職員の多い幼稚園や保育園の設置を優先した。今後は、小学校への導入も検討する」と話している。 (2005.5.25)
|