中国新聞


新米ママ応援 シルバー託児
廿日市、空き店舗を活用


 子育て経験重宝 生きがいづくり

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準備が進む「なかよしルーム」。高齢の女性たちが子どもの世話にあたる

 社団法人の廿日市市シルバー人材センターが、同市宮内の空き店舗を活用して15日から託児サービスを始める。子育て経験のあるシルバー世代の女性たちの生きがいづくりと、保育所を利用できない若い母親のニーズをマッチさせる試み。

 「なかよしルーム」と名付けた託児所は、スーパーや大型店が並ぶ県道廿日市佐伯線に面したビルの一階。約五十平方メートルに、ベッドなどを備えた託児室を設ける。無認可施設として広島県に届け、再生自転車や手芸など、センターの商品のアンテナショップも兼ねる。

 一時利用の場合、生後六カ月から三歳までを午前七時から午後七時まで預かる。一時間六百円で月契約もできる。保育士経験者六人を含む六十歳以上の約四十人が交代で世話をする。開設費用として、国の子育て支援事業の補助も得た。

 県内のシルバー人材センターで同様の試みは、既に府中町、海田町で実施している。センターの岡崎美弥子事務局長は「年度途中に生まれてすぐに保育所を利用できなかったり、主婦の人が買い物や習い事などに出掛けたりする場合に利用してほしい。子育て支援に高齢女性のマンパワーを生かしたい」としている。TEL0829(20)1468。

(2005.5.12)


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