中国新聞


24時間こども電話相談
周南市が開設


 徳山大とも連携

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24時間体制で、電話相談の受け付けを始めた元気こども総合相談センター

 周南市は十日、子どものあらゆる相談に応じる「元気こども総合相談センター」を、市役所内に開設した。電話による二十四時間、年中無休の体制で相談を受け付ける。虐待やいじめなど子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する中で、山口県内の市町村では初の試みに乗り出した。

 平日の午前八時半から午後五時十五分までの相談は、元小学校長と、子どもへの暴力防止(CAP)プログラムの資格を持つ相談員二人が、同市元気こども課に常駐して対応。夜間と週末は電話を転送して、市内の民間児童養護施設・共楽養育園の職員が担当する。事前に予約すれば、平日は面談にも応じる。

 地元の徳山大とも連携し、福祉情報学部の家常恵教授(67)と寺田雅英助教授(46)を「こども相談専門アドバイザー」に委嘱。相談員に専門的な助言をしてもらう。

 青少年の健全育成をまちづくりの重要施策に掲げる市は、相談センター開設を昨年十月から準備してきた。従来は相談内容によって、市教委や児童相談所、警察などに分散していた窓口を一元化。相談センターを関係機関との調整役に、子どもたちの健やかな成長を後押しするネットワークづくりも進める。

 市役所であった開所式には、河村和登市長や共楽養育園の河野裕美園長(41)ら関係者が出席。同課の入り口に相談センターの看板を設置して業務をスタートした。

 同課の担当者は「誰でも気軽に相談できる場として、小さな悩みも受け止めたい」と話している。同センターTEL0834(31)2400。

(2005.5.11)


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