中国新聞


障害児ケア社会で
広島県内の保護者ら ネットワーク結成へ


 放課後や学校の長期休みなどに、障害児を家庭以外で世話する場の確保を目指し、広島県内各地の保護者らが十四日、廿日市市で「障害のある子どもの放課後保障・県ネットワーク」を結成する。

 障害児の親たちでつくる「虹の会」代表の西田雅子さん(51)=廿日市市=をはじめ、広島市、福山市などの保護者団体の六人が世話人となって計画。当日は午後一時から廿日市市総合健康福祉センターで結成総会を開き、障害児ケアに詳しい津止正敏・立命館大教授が記念講演する。

 西田さんらによると、学校以外では障害児は自宅に閉じこもりがちで、放課後や休日に外出して同世代と遊ぶ機会も少なく、親側の精神的な負担にもなっているという。

 二〇〇二年度の学校週五日制完全実施とともに深刻な課題となった。県内では廿日市、三次など四市で障害児を一時預かりする制度があるが、期間や対象が限られている。国も障害児の余暇対策として日常訓練をするモデル事業に、本年度から乗りだしたばかりだ。

 ネットワーク代表に就任予定の西田さんは「同じ悩みを持つ人たちの輪を広げ、当面、国のモデル事業の積極的な活用を県などに求めていきたい」と話す。総会参加費は七百円。年に千円の賛助会員も募る。西田さんTEL0829(32)8602=ファクス兼用。

(2005.5.11)


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