広島大病院の小児難病相談室 広島県が活用呼び掛け
広島県、広島市が広島大病院(南区)につくった小児難病相談室への相談が、四月一日の開設から一カ月間で六件にとどまっている。PR不足も一因とみられ、県などは患者や家族団体などを通じ、活用の呼び掛けを強める。 相談室は、広島大病院に県が昨年開設した難病対策センターに併設。和歌山県に続いて全国二番目で、小児看護の経験豊富な看護師の高島三枝子さん(64)が、電話や電子メール、面接での相談に応じている。 四月の相談は「呼吸器を装着し、車いすで授業を受けることに理解のある学校は」など、保護者の就学相談が二件。患者の少年、少女からは「病気の進行が心配」といった相談が四件あった。高島さんは内容に応じて、関係機関を紹介したり、医師に相談をつないだりしている。 県によると、県内の小児難病患者は二〇〇三年度で九千八十一人。県福祉保健部は「相談室がさらに周知されれば、小児難病に関する相談も増える」とみて、患者団体の交流会や医療関係者の研修会などで活用を呼び掛ける。 相談は、土日曜、祝日を除く午前十時〜正午、午後一〜四時に受け付ける。TEL082(256)5558。 (2005.5.10)
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